理学療法士と作業療法士とにより、様々な障害のある患者様が一日も早く社会復帰や家庭復帰ができるよう、運動療法や物理療法,手工芸を用いた手先の運動,認知面への働きかけ等により、身体回復のお手伝いをしています.
また週に1回,病棟多職種カンファレンスへの参加,自宅復帰や施設復帰に際して,家屋改造や福祉用具の相談,退院時カンファレンスへの参加も行っています。
さらに、退院後も患者様やご家族が少しでも不安のない生活が送れるよう、訪問リハビリテーションも提供しています。
また地域包括ケア病床に入院された患者さんには手厚いリハビリ提供を実施しています(リハビリテーションオーダが医師からあった場合)。
理学療法士(PT)4名,作業療法士(OT)1名,リハビリ補助1名.
理学療法士とは
理学療法士はPhysical Therapist(PT)とも呼ばれます.ケガや病気などで身体に障害のある人や障害の発生が予測される人に対して、基本動作能力(座る、立つ、歩くなど)の回復や維持、および障害の悪化の予防を目的に、運動療法や物理療法(温熱、電気等の物理的手段を治療目的に利用するもの)などを用いて、自立した日常生活が送れるよう支援する医学的リハビリテーションの専門職です.治療や支援の内容については、理学療法士が対象者ひとりひとりについて医学的・社会的視点から身体能力や生活環境等を十分に評価し、それぞれの目標に向けて適切なプログラムを作成します.
(日本理学療法士協会ホームページ➤➤より)
作業療法士とは
作業療法は、人々の健康と幸福を促進するために、医療、保健、福祉、教育、職業などの領域で行われる、作業に焦点を当てた治療、指導、援助である.作業とは、対象となる人々にとって目的や価値を持つ生活行為を指す.
(日本作業療法士協会ホームページ➤➤より)
作業療法を行う専門職を作業療法士(Occupational Therapist:OT)と言います.
脳血管疾患リハビリテーションⅢ,廃用症候群リハビリテーションⅢ,運動器リハビリテーションII,呼吸器リハビリテーションII .
医療保険でのリハビリ:一般病床入院患者さん/地域包括ケア病床患者さん/(介護保険未申請の)外来患者さん
介護保険でのリハビリ:介護老人保健施設利用者さん/通所リハビリテーション利用者さん(デイケア,短時間通所リハ)/訪問看護利用患者さん(一部医療保険もあり)
当院1階「通所リハビリテーションはなふるさと」(デイケア)でのリハと,当院2階リハビリテーション室でのリハビリがあります.
いずれも介護保険によるリハビリとなります.介護保険を受けておられない方は利用できません.
1階はなふるさと(デイケア)では,自宅までの送迎,昼食,入浴,レクリエーション等のデイケアサービスの一環としてリハビリを提供しています.専従PT1名が担当しています.
2階のリハビリテーション室は「短時間通所リハ」で,上記デイケアと違い,昼食,入浴,レクリエーション等のサービスはなく,純粋にリハビリのみのサービスとなります.PT1名とOT1名が担当しています.月火木金の10:10〜11:35のご利用となります。水曜日はサービスの提供はありません。
ご利用料金は介護度により変わってきます.詳しくはこちら➤➤をごらんください.
当院併設施設,介護老人保健施設(愛称はなふるさと)入所者さんへのリハビリテーションです.
長期入所の方,短期入所の方,また入所期間によってリハビリ提供頻度が若干違ってきます.PT2名とOT1名が担当しています.
「はなふるさと」の生活プログラムの中で,おおむね週2回〜3回のリハ提供となります.
ただし入浴,食事,レクリエーション,各種行事など「はなふるさと」での生活そのものがリハビリとなっています.
詳しくはこちら➤➤をごらんください.
当院併設施設,訪問看護ステーション業務の一環で,PT 1名、OT 1名が毎週水曜日の昼から,在宅療養中の患者様宅にお邪魔してリハを提供しています.おおむね療法士1名につき3〜4軒程度のお宅をまわっています.
詳しくはこちら➤➤をごらんください.
介護保険未申請の方の外来リハビリテーションです.
介護保険をおもちの方は前述の通所リハビリテーション(介護保険)での外来利用となります.
こちらもPT1名とOT1名が担当しています.
月火木金の午前中のご利用となります。
水曜日はサービスの提供はありません。
医療保険によるいわゆる入院患者さんへのリハビリです.
PT1名とOT1名が担当しています.
外傷,骨折術後等,運動器疾患リハビリテーションの提供が多い傾向です.
当院には地域包括ケア病床10床が設置されています.
地域包括ケア病床は多職種が効率的に密度の高い医療サービスを提供する,在宅復帰を支援する病床です.
リハビリテーションが必要と主治医が判断した場合には,PTとOT両者がリハを提供します.
従って一般病床の方よりもリハ時間は長くなります.
PTがここに専従となっています.
地域包括ケア病床について,詳しくはこちら➤➤をご覧下さい.
リハビリテーション室全景.
治療用ベッド,エルゴメーター,肋木,訓練用階段など,理学療法で必要な基本的な器具がそろっています.
リハビリテーション室奥より入り口を臨む.
作業療法エリア.
指先を使う練習(巧緻性訓練),認知面への刺激として,主に籐細工,ちぎり絵,革細工,切り絵などを包括病床入院中の患者さんたちと行っています.
机は患者さんに合わせて上下するようになっています.