ご挨拶


病院長よりご挨拶

「世界一の、小さな病院」

 

令和3年4月から、病院長に就任しました森一樹と申します。

平成14年から、救急科部長として京都市立病院に勤務、同27年からは京都市立病院副院長、京都市立病院機構理事として病院の運営に関わってきました。時に京北病院でも当直や訪問診療をさせていただきながら、地域の皆さんと一体となった医療やケアを羨ましく拝見していました。今回京北病院で仕事ができることにワクワクしています。

今まで、総合内科、公衆衛生、消化器内科、高齢者医療、救急医療などの診療に携わってきました。75歳以上の方は、一人平均2.5の疾患を有すると言われています。京北病院で求められている医療は、年齢・性別・臓器に関わらず患者さんとその家族や地域に住んでいる方の健康問題に幅広く、総合的に対応できる医療です。私のこれまでの経験を少しでも生かし、力になりたいと考えています。

京北病院は、京都市立病院と距離は離れていても「見えない廊下」でつながれています。手術などの専門的な治療が必要な時は市立病院に入院していただき、その後のリハビリ等は京北病院で行います。電子カルテは共通で、「患者さんの事を一番知っている」京北病院のスタッフ、「疾患の専門知識を持つ」市立病院のスタッフが密接に情報交換しながら治療を進めていきます。京都市立病院との距離が更に縮まり皆様のお役に立てるよう努力してまいります。

患者さん、地域の皆さんにお願いがあります。
私たちが大切にしていることに「次世代の医療者の育成」があります。そのため内科専攻医、内科研修医、新規採用看護師、看護学生などの受け入れを行っています。京北で行われている、地域と病院が一体となった医療は、正に「日本の医療の原風景」だと考えています。若い医療者にその魅力を感じて、未来の医療を担ってもらいたい。皆様の温かいまなざし、時には厳しいお言葉をいただけましたら望外の幸せです。

私の夢は京北病院を、「世界一の、小さな病院」にすることです。そのために地域の皆さん、職員と共に歩んでいく決意です。これからも京北病院をよろしくお願いいたします。

 

     京都市立京北病院 病院長

森 一樹



看護部長写真

いのちとくらしを守り,尊厳を大切にする看護を

 

当院は京都市右京区京北地域の唯一の病院として、高齢者の急性期医療を軸に、介護老人保健施設や訪問看護ステーション、通所リハビリテーション及び居宅介護支援事業所を併設し、地域包括ケアを推進しています。

人生100年時代を迎え、高齢化が進む中、当院においては、地域住民の皆様の多様な価値観やニーズの変化を察知し、看護に期待されることは何かを再考していくことが重要となっています。

 

看護部では、疾病や障害のある方、高齢の方々お一人おひとりの尊厳を大切にし、住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、地域の保健・福祉団体との協力関係を深め、連携や調整を進めてまいります。また、住民の皆さんと顔の見える関係を築き、健康の回復や疾病の予防、健康の保持増進への取り組みができるように、知識や技術の向上に努めてまいります。そして職員一人ひとりがやりがいを持ち、活気ある職場環境づくりにも貢献していきたいと考えています。

 

看護部長 下山 佐知子